ギヤ付き自転車のメリットと装備されている理由

ギヤのメリットと必要性

初めてスポーツ車をご購入頂くお客様から

  • なんでギヤがこんなに沢山付いてるの?
  • 24段変速よりも27段変速付きの方が得かな?
  • 3段変速もあれば十分じゃないの?そんなに付いていても使いこなせないし。
  • 坂道は立ち漕ぎの方が楽ジャン!
  • 坂道で軽いギヤにしても沢山ペダルを回さなきゃいけないから疲れるのは一緒でしょ!
と言う質問を沢山頂きます。

そこで、何の為にギヤが沢山付いているのか?と言う点を考えて見ましょう。

自動車やオートバイをお持ちの方はすぐに解ると思いますが、スピードメーターの隣にタコメーターと言うのがありますよね。

これはエンジンの回転数を測る装置ですが、 エンジンの回転数を2000〜3000回転位で一定に保つように変速しながら走行すると燃費が良いですね。 逆に、5000〜6000回転位までエンジンの回転数を上げてから 変速するような乗り方をしていると、スピードは一気に出ますが、燃費はとても悪くなると思います。

車で言う燃料の消費と人間のカロリー消費(疲れ)は同じような物ですから、 5〜10分走る程度であれば、その違いは体感できる程でもありませんが、 長い距離を走る場合は、登り坂でも下り坂でも平坦な道でも同じ力で一定の回転数でペダルを踏み続けられれば疲れ難いと言う事になります。

上記のような理由で、ギヤは沢山付いていたに越した事は無いのですが、 機械物は色々な装置が付けば付くほど構造が複雑になり、メンテナンスや故障の頻度も増えます。

また、それなりに値段もあがってしまいますから、短い距離しか走らなかったり、 殆ど平地しか走らないと言う方には脚力に合ったギヤが数段付いていれば良く、 長い距離や登り下りが沢山ある道を走られる方は沢山ギヤが付いている自転車を お求め頂くのが良いと思います。(ギヤの数だけで自転車を決定する事はないと思いますが...)

また、自転車の価格を低く抑えるためにギヤを付けなかったり、 折畳み自転車などで構造上取り付け出来なかった。と言う場合もありますが、 通常、キチンとした自転車メーカーであれば自転車の種類(用途)にあわせて必要なギヤをアッセンブルして来ますから、 ギヤの数は特に気にする必要はなく、用途に合った自転車をお求め頂ければ 特殊な使い方をしない限り殆どの方がそのままの変速数でご満足頂けると思います。

マウンテンバイクとロードバイクのギヤ比の違い

後のギヤは大きくなるほど軽くなり、前のギヤは小さくなるほど軽くなります。

後のギヤは小さくなるほど重くなり、前のギヤは大きくなるほど重くなります。

ロードバイク マウンテンバイク

ギヤの位置

(前 - 後)

ペダル1回転で進む距離

(GD比) cm

1 - 1 354cm 141cm
1 - 2 388cm 161cm
1 - 3 429cm 188cm
1 - 4 479cm 215cm
1 - 5 509cm 251cm
1 - 6 543cm 282cm
1 - 7 582cm 322cm
1 - 8 627cm 376cm
1 - 9 679cm 410cm
2 - 1 482cm 205cm
2 - 2 527cm 234cm
2 - 3 583cm 273cm
2 - 4 652cm 312cm
2 - 5 692cm 364cm
2 - 6 738cm 410cm
2 - 7 791cm 469cm
2 - 8 852cm 547cm
2 - 9 923cm 596cm
3 - 1 282cm
3 - 2 322cm
3 - 3 376cm
3 - 4 430cm
3 - 5 501cm
3 - 6 564cm
3 - 7 644cm
3 - 8 752cm
3 - 9 820cm