鍵(カギ)のかけ方と必要性

自転車盗難の現状

警察庁によると、図のように自転車の盗難は年々減ってはいるものの、東京都内だけで年間6万台近く盗難被害が発生しています。 また、検挙された中の5割程が少年という事で、実際にはその自転車が欲しくて盗んだのではなく、チョイ乗りの為に盗んでいるようです。

しかし、盗難にあった自転車の7割がカギをかけていなかったというのが現状ですから、 先ずはシッカリしたカギを購入し、チョット止めるだけでも必ずカギをかけるような習慣をつけなければなりませんね。

一般自転車の前輪錠と馬蹄錠

大切な自転車を盗難から守る為にワイヤー錠や固定式のカギをつける訳ですが どんなカギでも付いていれば安心と言う事ではありません。

実際に中高生の悪ガキ? がいる親御さんならお子さまに聞いて見ると良いと判りますが、 シリンダー式ではないママチャリの前カギや馬蹄錠は何処の家庭にでも 一人に一つは持っているある物体の一部をバラして使えば殆どの物は一発であいてしまうのです。

絶対にママチャリも前輪錠で安心してはいけません。 キーを上下や左右に動かすだけの物ではなく、 シリンダー式(カギを捻って開けるタイプ)のカギをつけるか ワイヤー錠を追加しておきましょう。

スポーツ車の盗難

軽快車(ママチャリ)などは自転車本体に鍵が付いているのが一般的で、 自転車その物の重量も結構ありますから、わざわざ担いで盗んで行くという事は少ないのですが、 スポーツ車や折畳み自転車の場合は自転車自体の重量も軽く、 クイックレリーズと言う仕組みで車輪やサドルが簡単に取り外しできますから フレームは盗まれなくても車輪だけ盗まれてしまったりする事があります。

昔は換金目的の盗難は殆どありませんでしたが、 インターネットオークションなどで個人が簡単に換金出来るようになった為、 ホイールや高額パーツだけの盗難も増えていますから フレームだけに鍵をかけるのではなく、ホイールなども一緒に施錠できる ワイヤー錠をお使い頂く事をお勧めします。

※スポーツ車は工具不要で簡単に分解できます。

値段の高い順番に並べると
(1)フレーム (2)後車輪 (3)前車輪 (4)サドル となります。

鍵のかけかた

殆どのお客様が自転車と一緒にワイヤー錠もお求めになられてゆくのですが、 これもつけておけば安心と言う訳ではありません。 出来るだけ盗まれ難いようにや、部品を盗まれても最小限の被害で済むように工夫をする事も大事です。

コンビニなど、自分から見える所にしか駐輪しないのであれば、鍵は細身の物でも良いと思いますが、 スーパー、本屋、飲食店など自分の自転車を監視出来ない所に駐輪する場合は 出来るだけ長くて太いワイヤー錠をお勧めします。

理想は150〜200cm程度ある太目のワイヤー錠で、 フレーム・前車輪・後ろ車輪を柱などを一緒に巻き込むのが一番良いと思います

90cm程度のワイヤー錠でしたらフレームの次に値段の高い後車輪と フレームを柱等と一緒に巻き込むように固定するのが良いと思います

60cm程度の短いワイヤー錠は自転車の中で一番値段の高い フレームと柱などを一緒に巻き込むように固定する方法がお勧めです